柔道整復師になるには?仕事内容・年収・難易度・試験内容までやさしく解説

柔道整復師になるには?仕事内容・年収・難易度・試験内容までやさしく解説

「柔道整復師」という資格をご存じでしょうか。もともとは柔道のケガの手当てを源流とする資格ですが、いまでは骨折・脱臼・打撲・捻挫などのケガを手技で施術する医療系の国家資格として、医療・介護・スポーツなど幅広い現場で活躍しています。

柔道整復師になるには、養成施設で3年以上学び、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。整体師のような民間資格とは異なり、通信教育だけで取得することはできません。

この記事では、柔道整復師になるための養成施設ルートや受験資格から、仕事内容・働き先・年収・難易度・試験内容までを、2026年時点の最新情報でわかりやすく整理しました。「働きながら目指せる?」「独学・通信で取れる?」といった疑問にも答えていきます。

リズ
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学び・資格分野を中心に情報発信を行うWebメディア運営者。初心者向けの資格情報、後悔しにくい講座選び、学習継続のコツなどを中心に発信。YouTubeでも、学び・資格取得に関する情報を5年以上発信しています。
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増尾 祐弥
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Manap 編集長。様々な人材紹介会社を経て、2020年1月に独立。転職・スキルアップ・資格・副業・キャリア分野を中心に、Webメディアの企画・編集・監修を行う。学び・資格ジャンルのWebメディアを複数運営し、SEO記事・比較記事・初心者向けコンテンツを継続発信。YouTubeチャンネル「Manap」に出演。
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最近の更新内容

2026年7月15日

  • 第34回(2026年3月実施)の合格率71.5%・受験者数などを反映し、合格率の推移を2026年時点の情報に更新しました。
  • 試験の問題構成を「必修問題50問+一般問題200問(全250問)」に、合格基準を「必修8割以上・一般6割以上」に修正しました(旧版の記載を訂正)。
  • 受験手数料・試験日程・受験資格を2026年時点の内容に更新しました。

2026年6月25日

  • 「柔道整復師とは」「なるには(養成施設ルート)」「仕事内容」「働き先」「年収・給料」「難易度・合格率」「試験内容」「勉強法」の各章を追加・再構成しました。
  • 取得までの流れと、国家試験の構成を整理した図解を掲載しました。
  • よくある質問に「通信で取れる?」「働きながら目指せる?」「整体師との違いは?」などを追加しました。

2026年6月18日

  • 記事全体をH2・H3の見出し構成に再編し、重要ポイントをマーカーで強調する形式に刷新しました。
  • 整体師・あん摩マッサージ指圧師などとの違いを整理する比較図を追加しました。
  • 編集部の視点として「新卒(現役)での合格をおすすめする理由」を注記ブロックにまとめました。

2024年1月1日

  • 記事を公開しました。

柔道整復師とは?骨折・脱臼などを手技で治療する国家資格

柔道整復師とは、骨折・脱臼・打撲・捻挫といった、骨や筋肉、靱帯や腱などに生じるケガに対して、手術や薬を使わずに手技で施術する医療系の国家資格です。柔道整復師法にもとづく資格で、柔道整復師は柔道整復師法にもとづく国家資格で、骨折・脱臼・打撲・捻挫等に対し手技(非観血的療法)で施術を行う。骨折・脱臼の患部への施術は原則として医師の同意が必要。出典:厚生労働省/公益財団法人 柔道整復研修試験財団2026年7月時点。最新は公式で確認。。街なかでよく見かける整骨院・接骨院の先生の多くが、この柔道整復師です。

柔道整復師の施術は、出血をともなわない「非観血的療法」に限られます。整形外科医のように手術や投薬を行うことはできませんが、その分、手技によってケガを回復に導く専門技術を身につけているのが柔道整復師の大きな特徴です。医療・介護・スポーツと活躍の場が広く、長く続けられる専門職として人気があります。

柔道整復師にできること・できないこと

柔道整復師ができるのは、打撲・捻挫・挫傷などに対する施術と、骨折・脱臼に対する応急的な施術です。具体的には、ずれた骨や関節を元に戻す「整復」、患部を包帯やギプスなどで動かないようにする「固定」、電気や運動で回復を促す「後療法」などを行います。これらを手技中心で進めるのが柔道整復師の専門領域です。

一方で、レントゲン撮影や手術、薬の処方といった医行為は柔道整復師にはできません。これらは医師の役割です。また、骨折・脱臼への本格的な施術は、応急手当を除いて原則として医師の同意が必要とされています。「どこまでが自分の業務範囲か」を正しく理解し、必要なときは医療機関につなぐ判断力も、柔道整復師に求められる大切な力です。できること・できないことの線引きを知っておくことは、患者さんの安全を守るうえでも欠かせません。

整体師・あん摩マッサージ指圧師などとの違い

柔道整復師とよく混同されるのが「整体師」です。決定的な違いは資格の性質にあります。整体師は国の資格ではなく民間資格であるのに対し、柔道整復師は国家試験に合格しなければ名乗れない国家資格です。そのため、柔道整復師は一定の条件下で施術に健康保険が使える場合がありますが、整体はリラクゼーション目的が中心で保険の対象外です。同じ「体を扱う仕事」でも、法律上の位置づけが大きく異なります。

また、名前が似た国家資格として「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」もありますが、これらは扱う施術(マッサージ・鍼・灸)が異なる別資格です。柔道整復師はケガに対する整復・固定・後療法を担う点が特徴で、活躍する現場も接骨院・整形外科・スポーツの現場などに広がっています。どの資格が自分のやりたいことに合っているかを整理してから進路を選ぶと、学び直しの遠回りを防げます。

柔道整復師になるには?養成施設ルートと必要年数

柔道整復師になるには、国が定めた養成施設で学び、国家試験に合格して免許を取得する必要があります。独学や通信教育だけで取得することはできず、通学して実技を身につけることが必須です。まずは全体の流れとルートを押さえておきましょう。

専門学校(3年)と大学(4年)の違い

受験資格を得るための主なルートは、専門学校(養成施設)と大学の2つです。受験資格は、大学入学資格を有する者で、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の柔道整復師養成施設において3年以上、必要な知識および技能を修得した者(修業・卒業見込みを含む)。出典:公益財団法人 柔道整復研修試験財団/厚生労働省2026年7月時点。最新は公式で確認。。専門学校なら最短3年で受験資格に到達できるため、早く現場に出たい人に向いています。

一方、大学(4年制)では、柔道整復の専門技術に加えて幅広い教養や研究的な学びが得られ、卒業時には学士の学位も取得できます。「最短で資格を取って早く働きたいなら専門学校、学位や進路の広さを重視するなら大学」というのが大まかな選び方の目安です。将来、養成施設の教員や指導者、研究職などを視野に入れる場合は、大学ルートが選択肢を広げてくれます。学費や通学期間、卒業後に目指したい働き方を踏まえて、自分に合ったルートを選びましょう。学校選びの際は、国家試験の合格実績やサポート体制もあわせて確認しておくと安心です。

働きながら目指すなら夜間部・社会人ルート

「今の仕事を続けながら柔道整復師を目指したい」という社会人には、夜間部を設置した専門学校という選択肢があります。日中は仕事や家事に充て、夕方以降に授業を受ける形で、3年以上かけて受験資格を取得していくルートです。実際に、別業種からの転職や、セカンドキャリアとして柔道整復師を目指す社会人も少なくありません。

ただし注意したいのは、柔道整復師は通信教育だけでは取得できず、実技を学ぶための通学が必須だという点です。手技はテキストだけで身につくものではなく、経験豊富な教員から直接指導を受けながら反復することで習得していきます。夜間部は日中部より通学時間帯が限られる分、仕事との両立には計画性が求められますが、社会人が学びやすいようサポート体制を整えている学校も増えています。学費や通学のしやすさ、通える範囲に夜間部があるかどうかを早めに調べておくと、無理のない学習計画を立てやすくなります。

入学から免許登録までの流れ

柔道整復師になるまでの流れは、大きく「養成施設への入学 → 3年以上の学習 → 国家試験の受験 → 合格後の免許登録」という4ステップです。養成施設では、解剖学や生理学といった基礎医学から、柔道整復理論、実技までを段階的に学びます。学びの総仕上げとして、卒業年次に国家試験を受験するのが一般的な流れです。

国家試験に合格しても、それだけでは施術はできません。合格後に厚生労働省(柔道整復研修試験財団)へ免許登録の申請を行い、名簿に登録されて初めて柔道整復師として働けます。免許証が届くまでには一定の日数がかかるため、就職先によっては「登録済証明書」の提出を求められることもあります。入学から数えると最短でも3年以上の道のりになりますが、その過程で身につく知識と技術は一生ものの専門性になります。スケジュールを逆算し、在学中から国家試験を意識して学ぶことが、スムーズな資格取得につながります。

柔道整復師の仕事内容は?整復・固定・後療法

柔道整復師の施術は、大きく「整復」「固定」「後療法」の3つに分けられます。ケガの直後から回復までを一貫して支えるのが、柔道整復師の仕事の中心です。

整復・固定・後療法の3つの施術

1つ目の「整復」は、骨折による変形やずれ、脱臼で外れた関節を、手技で元の位置に戻す施術です。2つ目の「固定」は、三角巾やテーピング、包帯やギプスなどを使って患部を安静に保ち、回復しやすい状態をつくることを指します。整復と固定は、ケガの回復の土台をつくる、柔道整復師の基本かつ重要な施術です。

3つ目の「後療法」は、患部が回復に向かう段階で行うケアで、物理療法と運動療法に分かれます。物理療法は電気などを使う機器で損傷部分の回復を促す方法、運動療法は固くなった関節を動かしたり、衰えた筋肉を回復させたりする運動です。ケガをした瞬間の応急対応から、その後のリハビリまでを見通してサポートできるのが柔道整復師の強みです。一人ひとりの回復状況を見ながら施術を組み立てるため、観察力と、患者さんに寄り添うコミュニケーション力も欠かせません。

医師の同意が必要になる施術

柔道整復師は幅広い施術を担えますが、すべてを単独で行えるわけではありません。打撲・捻挫・挫傷などへの施術は柔道整復師の判断で行えますが、骨折・脱臼への施術は、応急手当を除いて原則として医師の同意が必要とされています。これは患者さんの安全を守るための大切なルールです。

そのため、実際の現場では医療機関との連携が欠かせません。必要に応じて整形外科への受診をすすめたり、医師と情報を共有しながら施術を進めたりと、チーム医療の一員として動く場面も多くあります。自分の業務範囲を正しく理解し、線引きを守ったうえで施術できることは、柔道整復師としての信頼につながります。ケガの状態を見極め、「自分で対応するか、医師につなぐか」を適切に判断する力は、経験を重ねるほど磨かれていきます。

柔道整復師の働き先は?

柔道整復師の資格は、医療・介護・スポーツと幅広い現場で活かせます。ここでは代表的な働き先を紹介します。

整骨院・接骨院

柔道整復師の勤務先として最もメジャーなのが、整骨院・接骨院です。地域に密着したこれらの施設には、打撲や捻挫などのケガはもちろん、肩こりや腰痛といった慢性的な不調まで、老若男女さまざまな患者さんが来院し、対応する内容も多岐にわたります。地域の「体のかかりつけ」として頼りにされる存在です。

整骨院・接骨院では、施術だけでなく、患者さんの状態を丁寧に聞き取り、回復までの見通しを伝えるコミュニケーションも重要になります。経験を積めば、将来的に自分の院を開業する道も見えてきます。まずは整骨院・接骨院で実務経験を積み、施術の腕と患者さんとの信頼関係の築き方を学ぶ、というのが柔道整復師の王道のキャリアのひとつです。地域に根ざして長く働けるのは、この仕事の大きな魅力といえるでしょう。

整形外科・病院/介護・福祉の現場

地域の整形外科医院や病院の整形外科で働く柔道整復師もいます。医師や看護師をサポートしながら、整復やギプスの装着、テーピング・包帯による固定、後療法などを担当し、理学療法士や作業療法士と協力してリハビリを進めることもあります。医師や他職種のそばで学べる病院勤務は、柔道整復師のスキルアップの場として人気があります。

さらに、介護や福祉の現場で活躍する柔道整復師も増えています。介護保険制度上、機能訓練指導員として配置できる職種に、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護職員・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師等が含まれる。出典:厚生労働省(介護保険関係法令)2026年7月時点。最新は公式で確認。。筋力や運動機能が低下した高齢者に機能回復の運動を促し、自分の力で動けるよう支援する役割です。人手不足が続く介護分野では、体の専門知識を持つ柔道整復師の需要が高まっています。

スポーツ分野・独立開業

スポーツの現場も、柔道整復師が力を発揮できるフィールドです。テーピング技術やケガの応急対応のスキルが重宝され、選手のコンディション管理やケガの予防、トレーニングメニューづくりに携わる柔道整復師もいます。スポーツトレーナーとして、チームや選手を支える働き方に憧れて資格を目指す人も少なくありません。

そして、経験を積んだ柔道整復師の大きな目標のひとつが独立開業です。柔道整復師は、自分の整骨院・接骨院を開いて経営者として働ける道が開かれているのも魅力です。勤務柔道整復師として腕と信頼を磨いたうえで独立すれば、施術方針や働き方を自分で決められるようになります。医療・介護・スポーツ・独立と、キャリアの選択肢が広いことは、この資格の大きな強みといえるでしょう。ライフステージに合わせて働き方を選びやすいため、長く活躍し続けやすい専門職です。

柔道整復師の年収・給料は?

柔道整復師の収入は、勤務先や経験、雇用形態、独立の有無によって大きく変わります。目安として、職業情報提供サイト(job tag)「柔道整復師」の平均年収は約430.2万円(令和6年賃金構造基本統計調査をもとに算出)。柔道整復師は理学療法士等と同じ職業分類で集計される場合がある。出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)2026年7月時点。最新は公式で確認。。一方、求人ボックス(2026年5月時点)の集計で柔道整復師の平均年収は約385万円(中央値)。媒体・時点で数字は異なる。出典:求人ボックス 給料ナビ ほか求人各種2026年7月時点。媒体で異なる。最新は各求人で確認。おおむね350万〜450万円がボリュームゾーンで、初任給は月給23万円前後が一つの目安です。

収入に幅が出るのは、柔道整復師の働き方が多様だからです。整骨院・接骨院の勤務に加え、介護分野(機能訓練指導員)は人手不足を背景に好条件の求人も増えており、年収アップにつながりやすい傾向があります。また、鍼灸師などの資格を追加取得して施術の幅を広げたり、スポーツトレーナーとして専門性を高めたりする道もあります。

そして柔道整復師ならではの強みが、独立開業が認められている点です。自分の整骨院・接骨院を開いて経営がうまくいけば、勤務時代を大きく上回る収入を得ることも可能です。ただし開業には経営の知識や集客の工夫、初期費用も必要で、収入には大きな幅があります。まずは勤務で技術と信頼を積み、自分に合ったタイミングでキャリアの選択肢を広げていくのが現実的です。

柔道整復師の難易度は?合格率の推移で見る

柔道整復師国家試験の合格率は、年度によって変動します。第34回柔道整復師国家試験(令和8年3月1日実施)の受験者総数4,434名、合格者3,170名、合格率71.5%。合格発表は2026年3月26日。出典:厚生労働省/公益財団法人 柔道整復研修試験財団2026年7月時点。最新は公式で確認。。ただし、この数字だけで「受かりやすい試験」と考えるのは早計です。第34回では新卒2,982名中2,692名合格(90.3%)、既卒1,452名中478名合格(32.9%)。出典:厚生労働省/柔整ホットニュース(財団発表データ)2026年7月時点。最新は公式で確認。

合格率の推移を見ると、近年の合格率は第31回49.6%、第32回51.2%、第33回57.8%、第34回71.5%など、年度により大きく変動している。出典:厚生労働省(各回合格発表)2026年7月時点。最新は公式で確認。3年以上かけて養成施設で学んだ人が受けても、年度によっては半数近くが不合格になる試験だという点は、しっかり意識しておきたいところです。決して「誰でも受かる」試験ではなく、計画的な準備が欠かせません。

編集部の視点

できるだけ「現役(新卒)」での合格を目指したい

合格率のデータで注目したいのが、新卒と既卒の差の大きさです。新卒は9割前後が合格する一方、既卒になると合格率は大きく下がります。一度不合格になると、養成校のサポートから離れて学び直す環境になりやすく、モチベーションの維持も難しくなりがちです。編集部としては、在学中の学習環境が整っているうちに、現役での一発合格を目指すのが最も現実的な戦略だと考えます。学校選びの段階から、国家試験の合格実績やサポート体制を確認しておくと安心です。

柔道整復師の試験内容は?【受験資格・日程・科目】

柔道整復師国家試験は、厚生労働省が指定する公益財団法人 柔道整復研修試験財団によって、年に1回実施されます。ここでは、試験の日程や手数料、出題科目や合格基準を整理します。

試験日程・受験手数料・試験地

国家試験は第34回は官報公告が令和7年9月初旬、受験書類受付が令和7年12月22日〜令和8年1月14日、試験日が令和8年3月1日、合格発表が3月26日。出典:公益財団法人 柔道整復研修試験財団/厚生労働省2026年7月時点。最新は公式で確認。。日程に変更があれば官報で告知されるため、受験する際は必ず確認しましょう。

受験手数料は受験手数料は23,900円(指定口座に振込/受理後の返金なし)。免許登録には登録免許税9,000円+財団への手数料等が別途必要。出典:公益財団法人 柔道整復研修試験財団2026年7月時点。最新は公式で確認。。試験地は北海道から沖縄まで全国の主要会場に設けられますが、すべての都道府県で実施されるわけではないため、居住地に会場がない場合は移動時間や前泊の要否も早めに確認しておきましょう。会場は大学キャンパスや会議施設などが指定されます。

出題科目・問題構成・合格基準

試験は択一式で、午前・午後の2部制で行われます。近年の柔道整復師国家試験は必修問題50問・一般問題200問の計250問で構成される(午前・午後の2部制)。出典:厚生労働省/公益財団法人 柔道整復研修試験財団2026年7月時点。最新は公式で確認。。出題科目は、解剖学・生理学・運動学・病理学概論・衛生学および公衆衛生学・一般臨床医学・外科学概論・整形外科学・リハビリテーション医学・柔道整復理論・関係法規の11科目にわたり、範囲は非常に広くなっています。

合格には、第34回の合格基準は、必修問題50問中40点以上(80%以上)かつ一般問題200問中120点以上(60%以上)。両方を満たした者が合格。出典:厚生労働省(第34回合格発表)2026年7月時点。最新は公式で確認。とくに必修問題は8割という高い基準のため、一般問題が良くても必修で基準を落とすと不合格になります。苦手科目を残さず、必修対策を早めに固めることが合格の分かれ目です。

柔道整復師国家試験の合格基準 国家試験(全250問) 必修問題 50問 8割以上で合格(40点以上) 一般問題 200問 6割以上で合格(120点以上) 必修・一般の両方を満たすと合格 必修は8割という高い基準がポイント(2026年7月時点)

柔道整復師国家試験に合格するための勉強法

柔道整復師の勉強は、養成校のカリキュラムを軸に進めるのが基本です。解剖学・生理学といった基礎医学から柔道整復理論まで積み上げが必要で、範囲が非常に広いため、試験直前だけの詰め込みでは太刀打ちできません。在学中の早い段階から、授業内容をその都度理解して定着させ、コツコツと知識を積み上げていくことが合格への近道です。苦手科目を放置すると、11科目の広い範囲で失点が積み重なってしまいます。

とくに意識したいのが必修問題の対策です。必修は8割以上という高い基準が設けられており、ここを落とすと一般問題の出来にかかわらず不合格になります。過去問を繰り返し解いて出題の傾向をつかみ、基本事項を確実に得点できるようにしておきましょう。また、新卒と既卒で合格率に大きな差がある以上、現役での合格を狙うのが得策です。模試の結果を活用して弱点を早めに補強し、養成校の先生や仲間と学び合える環境をフルに活用することが、合格可能性を高めるうえで効果的です。

柔道整復師に関するよくある質問

通信講座や独学だけで取得できますか?

できません。柔道整復師は養成施設への通学が必須で、通信教育だけでは受験資格を得られません。手技を身につけるための実技指導が不可欠だからです。3年以上、指定の学校・養成施設で学ぶ必要があります。

働きながらでも目指せますか?

夜間部を設けている専門学校であれば、働きながら目指すことも可能です。日中は仕事、夕方以降に通学するスタイルで、社会人向けのサポート体制を整える学校もあります。ただし通学と実技は必須のため、通える範囲に夜間部があるかを確認しましょう。

整体師とは何が違いますか?

最大の違いは資格の性質です。柔道整復師は国家資格で、ケガに対する整復・固定・後療法などの施術を行い、一定条件で健康保険の対象になります。整体師は民間資格で、法律上の医行為はできず、施術は保険適用外です。

柔道の経験は必要ですか?

柔道の経験は必須ではありません。名前に「柔道」とありますが、受験や就職の条件に柔道の実績が求められるわけではなく、未経験から目指す人も多くいます。養成施設で必要な知識と技術を一から学べます。

女性でも活躍できますか?

もちろんです。柔道整復師は効率的な力の使い方を身につける仕事のため、体格に関わらず活躍できます。女性の患者さんに配慮した施術ができる点を強みに、整骨院や介護・スポーツの現場で活躍する女性の柔道整復師も多くいます。

まとめ|医療・福祉・スポーツで活躍できる国家資格

柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫などのケガを手技で施術する医療系の国家資格です。なるには養成施設で3年以上学び、国家試験に合格して免許を取得する必要があり、通信教育だけでは取得できません。合格率は年度で変動し、決して簡単な試験ではありませんが、在学中の環境を活かして計画的に学べば、現役での合格は十分に目指せます。

資格を取れば、整骨院・接骨院はもちろん、整形外科や病院、介護・福祉の現場、スポーツ分野、さらには独立開業まで、活躍の場は大きく広がります。医療・福祉・スポーツと幅広いフィールドで長く働ける専門職として、柔道整復師は魅力にあふれた資格です。「人の体をケアする仕事に就きたい」という思いがあるなら、ぜひ一歩を踏み出してみましょう。

主な参考・出典

  • 厚生労働省「国家試験合格発表(柔道整復師国家試験)」 mhlw.go.jp
  • 公益財団法人 柔道整復研修試験財団 zaijusei.com
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「柔道整復師」
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(その他の保健医療従事者 ほか)
  • 求人ボックス 給料ナビ ほか求人統計データ(年収の目安)

合格率・受験手数料・試験日程・年収などは年度や集計時点によって変わります。本文は2026年7月時点の情報です。受験前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。