自動車整備士になるには?仕事内容・年収・難易度・試験内容までやさしく解説【2026年最新】
自動車を安全に走らせるために欠かせないのが、車を点検・整備する自動車整備士です。自動車整備士は国家資格で、ディーラーや中古車販売店、整備工場など、全国のさまざまな現場で必要とされています。人手不足を背景に需要が高く、経験や資格しだいで安定した収入を目指せる専門職です。
この記事では、自動車整備士になるための2つのルート(実務経験・養成校)や受験資格から、仕事内容・働き先・年収・難易度・試験内容までを、2026年時点の最新情報でわかりやすく解説します。2025年に実務経験の要件が短縮された点や、資格制度が「総合」資格へ再編される動きにも触れていきます。
最近の更新内容
2026年7月15日
- 合格率を最新の目安に見直し、旧版の数値(3級の合格率など)を実態に合わせて修正しました。
- 2025年7月の受験資格の短縮(3級は実務6か月・2級は3級合格後2年)と、2027年からの資格制度の「総合」統合の動きを反映しました。
- 年収・将来性・よくある質問の章を追加しました。
2026年6月25日
- 記事全体をH2・H3構成に再編し、重要ポイントをマーカーで強調する形式に刷新しました。
- 「実務経験ルート」と「養成校ルート」の比較図、取得までの流れ、等級と業務範囲の図解を追加しました。
- 仕事内容に「先進技術(EV・ADAS)への対応」を追記しました。
2026年6月18日
- 働き先や試験内容の解説を見直し、受験料・試験の実施方法などの情報を整理しました。
2024年1月1日
- 記事を公開しました。
自動車整備士とは?車の安全を支える国家資格
自動車整備士は、車が安全に走れる状態を保つために、点検・整備・修理を行う国家資格です。車検や法定点検はもちろん、故障が疑われる車の原因を突き止めて直すのも整備士の役目です。整備不良は重大な事故につながりかねないため、確かな知識と技術を持つ整備士は、社会の安全を支える存在といえます。もともとは民間の資格でしたが、安全確保の重要性から、自動車整備士技能検定規則(昭和26年)にもとづく国家資格として整備されました。
自動車整備士の資格は、1級・2級・3級と、特定分野に特化した特殊整備士に分かれています。級によって扱える整備の範囲が異なり、上位になるほど高度な整備を担えます。年齢制限はなく、誰でも挑戦できる資格です。
| 区分 | 位置づけ |
|---|---|
| 3級 | 基礎的・補助的な整備 |
| 2級 | 一般的な整備全般(現場の標準) |
| 1級 | すべての整備+高度な診断・指導 |
| 特殊整備士 | 電気装置・車体など特定分野に特化 |
3級・2級・1級でできる整備の違い
自動車整備士の級は、国土交通省の基準で扱える整備の範囲が定められています。3級は「簡単な整備」、2級は「一般的な整備」、1級は「(すべての)整備」と位置づけられており、上の級ほど任される仕事が広がります。実際の現場で中心となるのは2級で、多くの整備士が取得しています。
2級を取得すると、高度な技術を要する一部の作業を除き、ほぼすべての整備業務に携われるようになります。そのため、自動車整備士として一人前に働くうえでの実質的なスタートラインといえます。1級はさらに高度な点検・診断や後輩の指導まで担える最上位資格で、口述試験も課されるなど難易度が上がります。なお、現行制度では2級はガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪に、1級は大型・小型・二輪に分かれていますが、1級は実質的に小型のみが実施されています。このほか、電気装置・車体などに特化した特殊整備士もあり、専門性を高めたい人が取得しています。
【2026年最新】資格制度の見直し(「総合」資格への統合)
これから自動車整備士を目指す人が知っておきたいのが、資格制度の見直しです。2027年(令和9年)に実施される試験から順次、エンジン種別ごとの区分が廃止され、電子制御装置整備を含む「総合」資格へ統合されます出典国土交通省の自動車整備士技能検定規則改正により、一級・二級・三級それぞれを「総合」と「二輪」に整理。ガソリン/ジーゼル/シャシ等の区分を廃止し、電子制御装置整備の内容を含む。新試験は令和9年(2027年)3月から(一級は令和10年3月から)順次開始、養成講習は令和8年度後期から総合へ移行。特殊整備士も電子制御を含む名称へ変更。出典:国土交通省/日本自動車整備振興会連合会(日整連)2026年7月時点。移行スケジュールの詳細は公式で確認。。背景には、電気自動車や先進運転支援システム(ADAS)の普及と、深刻な整備人材の不足があります。
新制度では、四輪・二輪や電子制御まで幅広く対応できる「オールラウンドな整備士」の育成が目指されています。ただし、移行には経過期間が設けられ、当面は新旧の制度が並行します。今後の受験を考えている人は、自分が受ける年度にどちらの制度が適用されるかを、必ず公式サイトで確認しておくことが大切です。制度は数年かけて段階的に切り替わるため、養成校選びや学習計画にも関わってきます。最新の情報をこまめにチェックしておきましょう。
自動車整備士になるには?2つのルート
自動車整備士になるには、大きく分けて「働きながら実務経験を積んで取得するルート」と「養成校(専門学校・大学校)へ進学して取得するルート」の2つがあります。どちらを選ぶかで、取得までの道のりや最初に狙える級が変わります。まずは全体像を比べてみましょう。
実務経験ルート
- 働きながら3級から目指す
- 指定工場・認証工場での実務が必要
- 学費を抑えられる/収入を得ながら学べる
養成校ルート
- 最短で2級から目指せる
- 卒業と同時に受験資格・実技免除
- 学費はかかるが体系的に学べる
働きながら取得する(実務経験ルート)
自動車整備士の仕事自体は、無資格・未経験でも始められます。ただし、進学せずに国家資格を取得するには、実務経験を積むことが必須です。実務経験は、地方運輸局が認めた一定規模の設備・人員を備える「指定工場」や「認証工場」で積む必要があります。まずはこうした工場に就職し、3級整備士の取得を目指すのが基本の流れです。
必要な実務経験は、2025年の制度改正で短縮されました。2025年7月の改正で、3級は実務6か月以上(従来は1年)、2級は3級合格後2年以上(従来は3年)へと要件が緩和されました出典2025年7月8日の自動車整備士技能検定規則改正で、実務経験要件を短縮。3級は実務6か月以上(従来1年)、2級は3級合格後2年以上(従来3年)、1級は2級合格後3年以上。整備士養成課程を修了すれば実務経験なしで受験可。出典:国土交通省(検定規則改正)2026年7月時点。最新は公式で確認。。人手不足の整備業界で、若手が早く上位資格へ挑めるようにする狙いがあります。実務だけでは知識が不安な場合は、各都道府県の整備振興会が開く技術講習(二種養成施設)を活用する方法もあります。講習を修了すると実技試験が一定期間免除されるため、働きながら取得を目指す人の心強い後押しになります。
養成校へ進学する(専門学校・大学校ルート)
高校卒業以上の人は、自動車整備の専門学校や大学校へ進学して資格を取得する方法もあります。このルートの最大の利点は、卒業と同時に2級整備士の受験資格が得られ、実技試験も免除される点です。実務経験ルートが3級からのスタートになるのに対し、養成校ルートは最初から2級を狙えるため、最短で一人前の整備士を目指せます。
養成校では、実習を通じて実践的な技術を体系的に学べるうえ、就職サポートも受けられます。学費として2年間でおよそ250万円程度が目安となりますが、その分、確実に技術と資格を身につけられます。さらに、2級取得後に3年以上の実務経験を積むか、1級課程のある4年制の専門学校・大学校に進めば、1級整備士の受験資格も得られます。メーカー系の養成校では、奨学金や学費援助の制度が整っていることも多く、若い世代が整備士を目指しやすい環境が用意されています。費用と時間をかけてでも最短で上位資格を目指したい人に向いたルートです。
自動車整備士の仕事内容は?
自動車整備士の仕事は、点検・整備だけにとどまりません。ここでは、代表的な業務を紹介します。
点検・整備・修理
自動車整備士の中心的な仕事が、事故を未然に防ぐための点検と整備です。車の不具合や故障箇所がないかを点検し、必要に応じて部品を交換・修理します。自動車の部品はどれも消耗品で、交換や点検の時期が細かく定められています。使用状況を見ながら、適切なタイミングでメンテナンスを行うのが整備士の腕の見せどころです。
車検や法定点検といった定期的な整備に加え、急な故障や事故で運び込まれた車を修理するのも整備士の役目です。点検や整備の妨げになる場合は、エンジンルームや車内の最低限の清掃を行うこともあります。安全に直結する仕事のため、正確さと丁寧さ、そして原因を的確に見抜く診断力が求められます。地道な作業の積み重ねが、ドライバーの安全な走行を支えているのです。日々進化する車に対応するため、学び続ける姿勢も欠かせません。
用品の取り付け・説明・接客
ディーラーや中古車販売店では、オーナーの依頼に応じて、オプション品の取り付けや改造を行うこともあります。取り付けられるのは基本的にカタログ掲載の「ディーラーオプション」のパーツで、改造は法律で認められた範囲内で行う必要があり、違法改造は指導の対象となるため、法令の知識も欠かせません。
また、整備や修理を行った際には、オーナーにどんな作業をしたのか、費用はいくらかかるのかを説明します。最低限の部品交換や点検であれば営業担当者が説明することも多いですが、事故車や故障の程度が大きい車の場合は、整備士が整備場でオーナーに直接、状況を詳しく説明することもあります。専門的な内容を、車にくわしくない人にもわかりやすく伝えるコミュニケーション力は、信頼される整備士になるための大切なスキルです。技術力だけでなく、こうした対応力も現場では重視されます。
先進技術(EV・ADAS)への対応
近年の自動車整備士に強く求められているのが、先進技術への対応です。車はガソリン車だけでなく、ハイブリッド車・ディーゼル車・電気自動車(EV)など多様化しており、自動ブレーキやレーンキープなどの先進運転支援システム(ADAS)を搭載した車も急速に増えています。こうした電子制御の整備には、専用の機材と最新の知識が必要です。
特に、カメラやレーダーを使った先進安全装置の整備・調整(エーミング)などは、2020年から「特定整備」として認証の対象になりました。技術は日々進化するため、整備士はメーカーの研修などを通じて、常に知識をアップデートし続ける必要があります。研修は店舗から1〜2名が参加するのが一般的です。前述の資格制度の「総合」への再編も、こうした電子制御への対応力を、すべての整備士に求める流れの一環といえます。先進技術に強い整備士は、これからますます重宝される存在になるでしょう。
自動車整備士の働き先は?
自動車整備士の資格は、全国のさまざまな職場で活かせます。代表的な働き先を見ていきましょう。
ディーラー・中古車販売店
自動車整備士の勤務先として代表的なのが、自動車ディーラーや認定中古車店、中古車専門店です。入庫した車や、中古車として販売する車の整備を担い、そのメーカーの車に精通した専門性を高めやすいのが特徴です。メーカー系ディーラーは研修制度や資格取得支援が充実していることも多く、若手が計画的に育つ環境が整っています。
中古車専門店の場合は、最低限の整備だけを行い、本格的な整備は提携する自動車ディーラーへ持ち込むという店舗もあります。ディーラー勤務は給与水準が比較的高い傾向があり、安定した働き方を求める人に人気です。特定メーカーの車を深く扱いたい人や、体系的な研修を受けながらキャリアを積みたい人に向いた職場といえるでしょう。接客の機会も多いため、技術と対人スキルの両方を磨けます。
整備工場・バス/トラック・レースなど
特定のメーカーに属さない自動車整備工場も、主要な働き先です。さまざまなメーカーの車を扱うため、幅広い知識と対応力が身につきます。1台ずつ異なる車と向き合う中で、総合的な整備力を磨けるのが魅力です。
このほかにも、活躍の場は多彩です。バス会社やトラック会社では、大型車特有の専門的な整備知識が求められます。レンタカー会社やガソリンスタンドでも整備士が働いており、それぞれの現場で車の安全を支えています。さらに、レースカーを保有する企業では、一般車よりも精度の高い部品や高度な技術・知識を扱う整備士も活躍しています。このように、自動車整備士は自分の興味や強みに合わせて、多様なフィールドで働けるのが大きな魅力です。扱う車種や職場の特性によって、求められる専門性が変わってきます。
自動車整備士の年収・給料は?
自動車整備士の収入は、勤務先・経験・保有資格によって幅があります。調査によって数字に差はありますが、目安として次のような水準です。求人サイトの集計では約400万円、業界団体の調査では約440万円、国の統計をもとにした値ではさらに高い水準も示されています。
| 調査・データ | 平均年収の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 求人ボックス(求人集計) | 約402万円 | 時給換算 約1,164円 |
| 日整連 整備白書(2025年) | 約443万円 | 過去最高・上昇傾向 |
| job tag/賃金構造基本統計 | 約480〜513万円 | 平均年齢約40歳ベース |
※年収は調査・時点により差があり、勤務先や経験・資格で変動します出典自動車整備士の平均年収は、求人ボックス(給料ナビ)で約402万円、日本自動車整備振興会連合会の整備白書(2025年)で約443万円、厚生労働省 job tag/賃金構造基本統計調査ベースで約480〜513万円など、調査により差がある。勤務先(ディーラー/民間工場)・経験年数・保有資格で変動。出典:求人ボックス/日整連 整備白書/厚生労働省 job tag・賃金構造基本統計調査2026年7月時点。最新は各公式で確認。。
いずれの調査でも、日本全体の平均年収と近い、あるいはやや高い水準にあることがわかります。収入を左右する大きな要因が、勤務先と保有資格です。一般的に、民間の小規模な整備工場よりも、大手ディーラーのほうが給与水準は高い傾向があります。また、1級整備士や自動車検査員などの上位資格を取得すると、資格手当がついたり、難度の高い診断業務や管理職を任されたりして、収入アップにつながりやすくなります。経験年数を積んだベテランの中には、年収1,000万円以上を得る人もいます。整備士の年収は近年ゆるやかな上昇傾向にあり、キャリアの積み方しだいで着実に伸ばしていける職種です。
自動車整備士の難易度は?合格率で見る
自動車整備士試験の合格率は、級や科目、受験ルートによって差があります。全体としては、学科試験全体の合格率は8割前後の回もありますが、級・科目・年度によって大きく変わります出典令和5年度第2回(第108回)自動車整備技能登録試験の学科試験全体の合格率は約81.0%。3級学科は科目で差があり、ガソリン約71%・ジーゼル約59%・二輪約85%・シャシ約65%(近年平均)。2級学科は約80%(実技免除の養成校修了者が多く受験)だが、実務ルートの実技は約20%と難関。1級は筆記50〜60%台・口述90%以上(年度変動)。出典:日本自動車整備振興会連合会(日整連)2026年7月時点。回・年度で変動。最新は公式で確認。。旧来「3級はほぼ受かる」と言われがちですが、実際は科目により6〜8割程度で、しっかりした対策が必要です。
| 級 | 学科の合格率の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 3級 | 約60〜85%(科目で差) | 未経験受験者も多く油断は禁物 |
| 2級 | 学科 約80%/実技は狭き門の場合も | 養成校修了者は実技免除で有利 |
| 1級(小型) | 筆記 約50〜60%台/口述 90%超 | 筆記が実質的な山場 |
※合格率は回・年度で変動する目安です。最新の試験結果は日整連・各整備振興会でご確認ください。
数字を読み解くと、難しさの正体が見えてきます。2級の学科合格率が高めなのは、実技試験を免除される養成校修了者が多く受験しているためで、実務経験ルートで実技から挑む場合は、実技の合格率が大きく下がる年もあります。1級は、口述試験はほとんどの人が通過する一方、筆記試験が受験者を絞る関門になっています。全体として、養成校で体系的に学んだ人のほうが合格しやすい傾向があります。
「実技をどう突破するか」が難易度のカギ
合格率の数字は、学科だけを見ると高く感じられますが、実務経験ルートで挑む人にとっては実技試験が最大の壁になりがちです。だからこそ、各都道府県の整備振興会が開く技術講習(二種養成施設)を活用して実技免除を受けるか、養成校で実習を積むルートが、合格への近道になります。自分の状況に合わせて、実技をどう攻略するかを早めに考えておくのがおすすめです。
自動車整備士の試験内容は?【受験資格・受験料】
自動車整備士の試験は、国土交通省が実施する「技能検定試験」か、日本自動車整備振興会連合会(日整連)が実施する「自動車整備技能登録試験」を受けるのが一般的です。学科試験は例年、年2回(10月・翌3月ごろ)実施されます。まずは、級ごとにできる整備の範囲を整理しておきましょう。
受験資格と必要な実務経験
試験はどの級も年齢制限なく受験できますが、級ごとに受験資格(実務経験や養成課程の修了)が定められています。2025年7月の制度改正で、実務経験の要件が短縮されました。実務経験ルートの場合、3級は6か月以上(従来は1年)、2級は3級合格後2年以上(従来は3年)、1級は2級合格後3年以上の実務経験が目安です。整備士の養成課程を修了すれば、実務経験なしで受験できます。
養成校ルートなら、卒業と同時に受験資格が得られ、実技試験も免除されるため、効率よく上位資格を目指せます。実務経験ルートでも、各都道府県の整備振興会が実施する技術講習(二種養成施設)を修了すれば、修了した課程の実技試験が一定期間免除されます。どちらのルートでも、実技試験をどう攻略するかが取得のポイントになります。自分の学歴や働き方に合わせて、無理のないルートを選びましょう。なお、機械・電気系の学科を卒業している場合は、必要な実務経験年数が短縮されることもあります。
試験の内容・受験料・勉強法
試験は、学科(筆記)試験と実技試験で構成され、1級ではこれに口述試験が加わります。受験料は、自動車整備技能登録試験で学科7,200円・実技14,000円が目安です出典自動車整備技能登録試験の受験手数料は学科7,200円・実技14,000円(両方受験で合計21,200円が目安)。都道府県により別途、事務手数料がかかる場合がある。国土交通省の技能検定を受ける場合は手数料が異なる。出典:日本自動車整備振興会連合会(日整連)/国土交通省2026年7月時点。最新は公式で確認。。学科と実技の両方を受ける場合は、合計で2万円強を見ておくとよいでしょう。
勉強法としては、過去問の活用が基本です。国土交通省や日整連が過去問題を公開しているため、出題傾向をつかむのに役立ちます。年によって形式が変わることもあるので、最新の情報を確認しながら対策しましょう。特に1級の問題は注釈が多く要点がつかみにくいため、いきなり問題を解くのではなく、先に解答例に目を通して「どんな観点が問われるのか」を把握してから取り組むと、効率よく学習を進められます。実技対策は独学が難しいため、養成校や技術講習を活用するのが現実的です。学科と実技をバランスよく計画的に進めることが、合格への近道になります。
自動車整備士の将来性は?
「車の電動化が進むと、整備士の仕事は減るのでは」と不安に思う人もいるかもしれません。しかし実際には、自動車整備士の将来性は高いと考えられています。その理由を整理してみましょう。
追い風(需要の高さ)
- 整備士の人手不足・高齢化が進行
- 若手人材が全国で求められている
- 資格取得支援を設ける職場が多い
求められる変化
- EV・ハイブリッドへの対応
- ADASなど電子制御の整備スキル
- 「総合」資格への再編に沿った学び
整備業界では人手不足が深刻で、整備士の平均年齢も上昇傾向にあります。若い整備士は全国で強く求められており、就職先を見つけやすい状況が続いています。一方で、EVやADASの普及により、これからは電子制御を扱えるスキルの価値が一段と高まります。車が電子化・高度化するほど、専門知識を持つ整備士は欠かせない存在になります。学び続ける姿勢さえあれば、長く安定して活躍できる将来性の高い仕事といえるでしょう。資格制度が「総合」へ再編されるのも、こうした時代の変化に対応した整備士を育てるためです。
自動車整備士に関するよくある質問
| 働きながらでも取得できる? | 可能です。指定工場・認証工場で実務経験を積めば、3級から順に目指せます。 |
|---|---|
| 資格がなくても働ける? | 働けますが、有資格者でないと扱えない作業が多く、補助的な業務が中心になります。 |
| 文系・未経験でも大丈夫? | 問題ありません。養成校では基礎から学べ、未経験からプロを目指せます。 |
| 女性でも活躍できる? | できます。近年は女性整備士も増え、活躍の場が広がっています。 |
働きながらでも取得できますか?
可能です。自動車整備士は、指定工場・認証工場で働いて実務経験を積みながら、3級から順に上位資格を目指せます。2025年の改正で実務経験の要件が短縮されたため、以前より早く上位級に挑戦しやすくなりました。実技に不安がある場合は、整備振興会の技術講習を活用しましょう。
資格がなくても整備の仕事はできますか?
無資格・未経験でも自動車整備の現場で働くことは可能です。ただし、資格取得者でないと扱えない作業が多いため、無資格のうちは有資格者の補助や雑務が中心になります。長く活躍するには、働きながらでも資格取得を目指すのがおすすめです。
文系や未経験からでも目指せますか?
目指せます。養成校では機械の基礎から実習まで体系的に学べるため、文系出身や未経験の人でもプロの整備士になれます。実務経験ルートでも、現場で学びながら資格を取得する人が多くいます。大切なのは、車と向き合い学び続ける姿勢です。
1級は取らないと働けませんか?
そんなことはありません。現場で中心となるのは2級で、2級があれば高度な一部作業を除きほぼすべての整備に携われます。1級は、より高度な診断や指導、キャリアアップ・収入アップを目指す人向けの最上位資格という位置づけです。
まとめ
| 資格の性質 | 国家資格(1級・2級・3級+特殊整備士) |
|---|---|
| なるには | 実務経験ルート/養成校ルートの2つ |
| 現場の標準 | 2級(ほぼ全業務に対応) |
| 将来性 | 人手不足で需要大/電子制御スキルが強みに |
自動車整備士は、車の安全を支える国家資格で、実務経験ルートと養成校ルートの2つから目指せます。現場で中心となるのは2級で、2級を取得すればほぼすべての整備に携われるようになります。2025年には受験に必要な実務経験が短縮され、以前より挑戦しやすくなりました。
人手不足を背景に需要は高く、EVやADASの普及でこれからは電子制御に対応できる整備士の価値がさらに高まります。学び続ける姿勢があれば、長く安定して活躍でき、キャリア次第で収入も伸ばしていける将来性の高い仕事です。車が好きで、人の安全を技術で支えたいという思いがあるなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。なお、資格制度は2027年以降「総合」資格へ順次再編されるため、受験を考えている人は最新情報を公式で確認しておきましょう。
主な参考・出典
- 国土交通省「自動車整備士制度」「自動車整備士技能検定規則の改正」
- 一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会(日整連/JASPA)「自動車整備技能登録試験」「自動車整備白書」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「自動車整備士」/賃金構造基本統計調査
- 求人ボックス 給料ナビ(年収の目安)
合格率・年収・受験料・実務経験の要件・資格制度は、年度や改正により変わります。本記事は2026年7月時点の情報です。特に2027年以降の資格制度の再編(「総合」資格への統合)や受験資格の詳細は、受験前に必ず国土交通省・日整連・各整備振興会の公式情報をご確認ください。